株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントの子会社であるZepp Hall Network社は、NEXO STMラインアレイを採用した新しいコンサート会場をクアラルンプールに開設し、規模を拡大しました。
クアラルンプールの中心部に位置し、収容人数2,414人のこの新ホールは、日本国内に8カ所、台湾に1カ所ある既存のZepp Hall Networkと同様に高品質な設備を誇ります。ワールドクラスのサウンドシステムがあらかじめ導入されていることは、観客の体験の中心であると同時に、パフォーマーにとってはセットアップやサウンドチェックを容易にし、イベント主催者にとってはコストを削減することができます。
NEXOのエンジニアリングサポートチームのBertrand Billonと共同で設計されたSTMシステムは、NS-1コンフィギュレーションソフトウェアを使用して、最大限の投射効率と均一なSPLカバーを確保し、マレーシアの著名な販売業者およびAV・照明システムのインテグレーターであるConcept Associates (KL) Sdn Bhdが提供および設置しました。
STMシステムは、STM M46メインモジュールとSTM B112ベースモジュールを片側8台ずつ使用したフライングキャビネットで左右のアレイを構成しています。M28 オムニモジュールのペアが各クラスターから吊り下げられ、前方数列のダウンフィルとして使用されます。サブウーファーシステムは、左右に9台ずつグラウンドスタックされたSTM S118で構成され、低域の分散を強化するためにカーディオイドモードで配置され、ステージセンター下にも2台のサブウーファーを追加して最大カバレージにしています。
さらに、ステージ前方にはNEXO GEO M10ラインアレイモジュールのモバイルユニット4台が設置されており、必要に応じて展開することで、よりクリアなフィルを提供することができます。ステージモニターには4台のNEXO P12ポイントソーススピーカーを使用、さらに12台のPS15R2キャビネットを使用することも可能です。NEXO GEO M12キャビネットのペアは、ステージのサイドフィル用にLS18サブのペアの上にスタックされています。
電源供給と制御はDanteオーディオネットワークカードを搭載したNEXO NXAMP4x4MK2 パワードTDコントローラー18台で、合計72ものアクティブチャンネルを提供します。
NEXOエンジニアリングのサポートにより、システムのセットアップ、アライメント、チューニングの追加サポートが行われ、ホール全体で高いSPLレベルと最適な周波数特性が得られました。
「システムの電源を入れた瞬間から、この会場をいつでも熱狂的なパーティームードにするための膨大なサウンドとダイナミクスを感じることができました。」とConcept Associates社のチームはコメントしています。「バルコニー席でもフロアの観客と同じ音圧レベル、リニアな音質、そしてフルトーンのパフォーマンスを楽しむことができます。」
株式会社Zeppホールネットワークを代表して、運営本部副社長の本多真一郎氏がコメントします。
「クアラルンプールのイベントスペースが日本のホールネットワークの最高水準を満たすことで、世界クラスのコンサート会場やイベントホールを提供し、マレーシアのエンターテインメントやイベント産業が新たな高みへと成長し続けることに貢献できると確信しています。」